We Are Rural Engneering 愛大農学部 地域環境工学コース

  • 水・土地資源環境を整える
  • 日本の「食」を担う農村の生産基盤を作る
  • 野生動物との共生も。地球を守る科学
  • JABEE認定プログラムあり就職率100%
お知らせ
卒業式・修了式(学士22名・修士3名)を行いました(2025.3.24)
地域環境工学現地実習(2年生向)を行いました(2025.2.26~27)
卒論・修論発表会を行いました(2025.2.17)
ホームページをリニューアルしました(2024.1.26)
インスタグラムアカウントを開設しました(2023.7.17)

地域環境工学コースってどんなとこ?

ABOUT US
私たちの身近なものを科学の力で守る!

私たちだけが快適?
いいえ、
自然も私たちも
みんなしあわせ。

それが地域環境工学コース。

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私たちの身近なものを科学の力で守る!
農村をデザインする。
生産環境と生活環境・災害対策まで
適切に整備・管理・保全するとともに
グローバルな生物生態環境を整え、
人と環境の共生を可能にする研究を行います。
地域防災学
樹園地の斜面災害と地下水の動き

みかんを含む柑橘類は、愛媛県を代表する農作物として知られていますが、その多くは斜面で栽培されています。このような斜面にある柑橘類の樹園地は、2018年の記録的な豪雨で引き起こされた斜面崩壊によって甚大な被害を受けました。大量の雨は斜面の表面を流れる水を増大させるだけでなく、地面に存在する地下水量も増加させます。さらに、地下水の動きも活発になるため、斜面崩壊リスクが上昇します。しかしながら、地下で起こっている現象のため調査が難しく、地下水と斜面崩落との関係性は未解明な部分が多く残されています。そこで、私たちは地下水による斜面崩壊メカニズムを明らかにするため視覚的なアプローチを取り入れつつ研究を進めています。

施設基盤学
地震を利用してダムの健康状態を知る

大きなダムは、地震時にどのような動きをしているかを把握するため、ダムの基礎と天端(一番高いところ)に地震計が設置されています。観測されるデータは地震の加速度であり、それが大きければ、ダムには大きな力が作用することになります。これだけでもダムの挙動を知るうえで非常に貴重なデータですが、Fourier変換やHilbert-Huang変換などの信号処理を行えばダムが揺れやすい地震のタイプが分かります。また、相互相関の一つであるDeconvolution法を用いれば、地震の伝播速度を知ることもできます。 この研究では、様々な信号処理技術を駆使してダム堤体の劣化度を解析し、その健康状態を把握する方法を追求しています。 そこで、全国の主要な河川流域を対象にして、気象条件や流域特性に着目した水害リスク(洪水発生ポテンシャル)の評価を行っています。

施設基盤学
地盤を考慮したマングローブ林を
使った海岸防護の提案

堤防の設置には多くの資材や高い技術が必要になってしまい、一部の国や地域では困難です。マングローブ林は熱帯・亜熱帯の河口域に繁茂し、様々な種類の木で構成されています。マングローブ林は海と陸の間に分布することで、波の力を弱め、さらに砂の堆積を促す効果が知られており、海岸防護に活用している地域が存在します。 しかし、木が育つには長い時間が必要になり、根付く前に、波によって流されてしまうことが課題になっています。そこで、マングローブ林を温室で育て、倒伏実験をすることで、地盤と根の間の強度を測定します。強度の傾向を把握することで、木の種類や植林方法などの効率的な防護方法を提案していく予定です。

水資源システム工学
衛生学的に安全な水環境の確保に関する研究

水環境において、ウイルスや薬剤耐性菌等これまでの衛生指標では表現できない水の安全性確保の研究は遅れています。このような水域の衛生学的安全性を確保するため、水域の病原微生物による汚染実態の把握や下水処理場での挙動把握、新しい下水消毒技術の開発を行っています。

健全な水環境の保全を目指した水質管理に関する研究

健全な水環境を確保するため、窒素、リン等の一般水質項目とともに、各種の化学物質について、水環境中での濃度をモニタリングし、河川流域や下水処理場における化学物質の挙動を調べています。また、細菌類、藻類、甲殻類等の水生生物を用いたバイオアッセイを組み合わせて、水の健全性を評価しています。

水資源システム工学
“魚道”における流況と魚類遊泳行動の
シミュレーション

私たちは、水資源を利用するために、河川にダムや堰(せき)などの水利構造物を建設しますが、これらは河川を横断するものであり魚類等の生息場を分断することがあります。そこで、魚類の通り道となる“魚道”(ぎょどう)が設置されています。この魚道は、魚類にとって利用しやすいように適切に設計されることが求められます。例えば、魚道内の流速が魚類の遊泳速度よりも速いと魚類は魚道を遡上することができません。この研究では、実際の魚道で調査を行うだけでなく、コンピュータを用いて魚道内の流況や魚類の遊泳行動をシミュレートし、魚類にとって最適な魚道を追求します。

地域水文気象学
地球温暖化や大気環境の変化と
作物生育

地球温暖化、異常気象、大気汚染など、大気・水・土環境の変化(ストレス)は、作物(食料)の生育と生産に大きな影響を及ぼします。この研究では、高温環境や高CO2濃度環境で、作物が生理生態学的にどのように応答するか、光合成速度、気孔応答、クロロフィル蛍光誘導過程などを測定し、将来における作物の生育や収量の変化を予測します。また同時に、作物は生育しながら環境に影響を与えます(相互作用)。例えば水田が夏の暑さを和らげるのは、その機能の一つです。上記のような環境変化に対して、この研究では、作物がどのような影響を環境に逆に与えるか、微気象学的に明らかにしていきます。

地域水文気象学
流域特性と降雨の時空間分布を
考慮した水害リスク評価

近年の温暖化に伴って、これまでの想定を超過するような豪雨が頻発し、ダムなどの治水施設の能力を上回る規模の出水によって、甚大な洪水被害が各地で発生しています。前線や台風などによる豪雨の際には、流域に対する雨域のかかり方や移動の仕方によって、河川に流出する水が集中し、中・下流地点で流量が著しく大きくなり、大規模な氾濫につながる可能性があります。 こうした潜在的に起こり得る水害の可能性を、いかに想定し事前に対策を考えるかが、将来の破局的な被害を回避する上で重要になります。 そこで、全国の主要な河川流域を対象にして、気象条件や流域特性に着目した水害リスク(洪水発生ポテンシャル)の評価を行っています。

地域環境整備学
農村に適した水質浄化技術の開発

日本と世界(特に発展途上国)の農村において汚染された水質環境を改善するため、有機物(BOD、COD)、リン、窒素、重金属、内分泌攪乱物質、医薬品、化粧品、農薬、マイクロプラスチック、病原性微生物などの様々な水質汚染物質を除去、分解する水質浄化技術を開発しています。農村向けの水質浄化技術には、汚染物質を効率的に分解、除去するだけではなく、維持管理が簡単で、コストが安い、という条件が強く求められます。そのような技術開発は難しいですが、開発した技術は「下水処理、上水処理、農業用水・農業排水の浄化」といった様々な用途で、世界中で広く利用される可能性が高く、その研究はやりがいがあります。

地域環境整備学
ピンチをチャンスに転換する
塩類土壌の改良と有効利用

塩類土壌は、主に世界の乾燥地域に存在し、土の中に多量の塩類を含んでいます。その塩類の起源は、もともと土の中に含まれていたものや、水の流れによって運ばれてきたものなど様々です。内陸では、その塩類が河川や海に排出されずに残ったままになっており、それが水の移動とともに作物を作る土の表面に集まってきてしまいます。多量の塩類を含む土では、浸透圧の関係で作物が水を吸うことができず、成長することができません。そこで、私の研究ではそれら作物の成長を阻害する塩類(ピンチ)を使って食卓塩や塩分に強い作物を栽培する(チャンス)ことで、農業を持続的に発展させていく方法について研究しています。この研究はタイ東北部のコンケン県で実施しています。

農村計画学
人と野生動物が共生する農村空間の
計画手法を考える

近年、中山間地域を中心に人と野生動物が衝突する機会が増え、野生動物に農作物を食べられたり、野生動物に襲われた人が死傷したりする事案が増えてきました。 この問題を解決するため、農家や行政の皆さんと共同で、野生動物による農作物・農地への被害実態、野生動物の生態、農村地域の土地利用、および人が持続的に取り組める野生動物対策を研究しています。その結果から、人の生活圏と野生動物の生息地を適度に分ける「境界空間」を設計し、両者が持続的に共生できる農村空間を創造することが研究の目的です。

農村計画学
農村地域づくりを支える協働計画手法

近年、都市や農村などを含む空間を、ひとつの連続した「地域」として捉え、その地域が有する固有の資源(川や水路、緑地、農地、伝承文化など)を、持続可能な形で利用管理していくことが望まれています。こうした地域環境は、そこに暮らす人々を含めた多様な地域資源の有機的な関わり合い(システム)によって構成されており、自然発生的には守っていくことができません。地域住民の明確な意志と外部主体との連携、そしてこれらを包含した優れた計画によって創造され、保全されていきます。 「どのような過程で、どのような計画を立てればよいのか?」私たちは、農村地域づくりの計画手法を研究しています。

地域環境工学コースとは

地域環境工学コースの教育分野

lABORATORY
あなたの学びたい研究分野がきっと見つかる

講義・実験紹介

lABORATORY
フィールドワークに実験、現地実習が
キャリアにつながる
実習・実験動画を見る

先輩の声と楽しいキャンパスライフ

CAMPAS
先輩からのメッセージ
MY CAMPUS STYLE 学生さんの1日の過ごし方

進路・就職先

FUTURE
なりたい自分が見つかる!

就職率

100%

求人数が学生数を上回る地域環境工学コース。
卒業生は社会から求められる人材として重宝されます。

キャリアデザイン教育

1年生後期 農学実習IF 2年生後期 地域環境工学現地実習 3年生前期 インターンシップ3年生後期 就職説明会

就活をサポートするためのカリキュラム・樽味会(同窓会)の全面サポート体制が充実!

過去5年間の主な進路

専門分野への就職先が多いです。コンサルタントや建設会社など、つくる側としても働けますし、公務員として、プロジェクトを立案する側としても働けます。

主な就職先

公務員
国家公務員(農水省・経産省)
地方公務員(県・市)
団体職員
独立行政法人/土地改良事業団体連合会
土地改良区/JA 等
コンサルタント
NTCコンサルタンツ/三祐コンサルタンツ
内外エンジニアリング/サンスイコンサルタント
日化エンジニアリング/チェリーコンサルタント
エイト日本技術開発/芙蓉コンサルタント 等
建設会社
大林組/五洋建設/三井住友建設/フジタ
過去就職先一覧

地域環境工学コースに興味がある方へ

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地域環境工学コースにはどうやって 入るの?
大学院農学研究科(修士課程)一般選抜・社会人特別選抜
愛媛大学大学院農学研究科(修士課程)の入試情報は こちらをご覧下さい
なお,他大学や社会人からの進学を希望する方は,受験する前に是非希望の教育研究分野の教員に連絡を取って下さい
大学院連合農学研究科(博士課程)一般選抜・社会人特別選抜
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愛媛大学農学部 入試情報