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INTERVIEW

農林水産省 中国四国農政局
インタビュー

2026/7/16

公務員
  • 日時:2025年12月16日(火)14:00~
  • 場所:農林水産省 中国四国農政局
PROFILE
  • 栗木 裕梨(くりき ゆり)
    栗木 裕梨(くりき ゆり)
    卒業年:令和5年卒
    勤続年数:2年(インタビュー時)
    勤務先:農林水産省 中国四国農政局 宍道湖西岸事業所
    担当業務:排水機場の工事監督業務
  • 岡垣 宏和(おかがき ひろかず)
    岡垣 宏和(おかがき ひろかず)
    卒業年:令和4年卒
    勤続年数:3年(インタビュー時)
    勤務先:農林水産省 中国四国農政局 南周防農地整備事業所
    担当業務:区画整理工事の工事監督業務,暗渠排水工事の工事監督業務
  • 川原 千奈(かわはら ちな)
    川原 千奈(かわはら ちな)
    卒業年:平成27年卒
    勤続年数:11年(インタビュー時)
    勤務先:農林水産省 中国四国農政局 土地改良技術事務所
    担当業務:研修広報に関わる業務
  • 萬家 裕子(よろずや ゆうこ)
    萬家 裕子(よろずや ゆうこ)
    卒業年:平成26年卒
    勤続年数:12年(インタビュー時)
    勤務先:農林水産省 中国四国農政局 土地改良技術事務所
    担当業務:情報システムに関わる業務
ARTICLE
大学での学び/仕事と接点について

勉強面で,特にどの科目が今の仕事に役に立っていると思いますか?

栗木さん

栗木さん

現在、工事監督をしているので、土やコンクリートに関わる土質力学や構造力学が役に立っていると感じています。また、1年目は農政局の農地整備課に在籍し、県へ交付する補助金に関わる業務を担当していたのですが、その時は農村計画学で習った内容がすごく役に立ちました。
岡垣さん

岡垣さん

農地整備の経験から、土質力学や水理学が役立っています。工事の設計自体はコンサルタント会社が設計書を作るのですが、こちらは発注者として、まずコンサルさんが作った設計書の内容を確認する業務があります。その業務において、土質力学であればコンクリート構造物の安定計算や、水理学であれば水路断面を決定するための水理計算(水路を据える際に計画用水量や排水量を流すことができるように設計する)などを確認する時に役立ちました。
萬家さん

萬家さん

現在担当している業務は農業から離れているため、前の所属先で行っていた水路などの機能診断業務を例にお答えします。その業務では、水理学や構造力学に関する基本的な知識は持っておいた方が良いと感じました。報告書を見て、「この内容は合っているな」などという判断がすぐにできるだけの知識があると役に立つなと思っています。
川原さん

川原さん

私は現在、農業土木の専門分野から少し離れ、内部研修の調整などを主な仕事として担当しています。
前述で皆さんがすでに仕事で役立った科目について紹介されたので、私は科目以外ですが、「コミュニケーション能力」を学生時代に身につけておいてよかったと感じています。公務員に限らず、社会人になると、さまざまな人と関わりながら仕事を進めていきます。その中で、相手に分かりやすく伝える力や、円滑にコミュニケーションをとる力はとても重要です。そのため、学生のうちから多くの人と話す経験を大切にしてください。友達との会話だけでなく、先生や地域の大人など、年齢や立場の違う人と話すことで、言葉の選び方や伝え方の違いを学ぶことができると思います。
また、さまざまな人との関わりを広げることは、将来の大きな財産になります。ぜひ積極的に人と関わることを意識してみてください。

就活生にアドバイスするなら,就職先を決める際にどのような情報を見て,何を基準に判断するとよいと思われますか?

栗木さん

栗木さん

私はとにかく土日祝休みがほしくて。福利厚生もある程度は見たのですが、週休日数と、それに加えて給与の安定性とで決めました。私は自分自身の就活を通して、1~5年目くらいの若手職員との交流や面談をもう少し積極的にやると、仕事に対するイメージがより湧いたかなと思っています。就活生の皆さんには、若手職員との面談や交流をお勧めしたいです。
岡垣さん

岡垣さん

やっぱり自分のやりたいことができるかという点を大切にしました。僕の場合は、しっかり農業に携わる仕事をしたいという点が一番だったので、それが農水省に入った大きな理由です。
就職後に、もっとこうすればよかったなと思ったことは、就職説明会やインターンシップに参加することです。学生時代は、就職説明会やインターンシップに参加する機会があると思いますが、僕の場合は、民間1箇所のインターンシップしか参加しませんでした。もう少し参加して、とにかく情報を集めたり、本当にやりたいことができるのかということを実際に見たり、職員に聞いたりして検討するべきだなと思いました。
インタビュアー

インタビュアー

それはいろいろなところに行くってことですか。それともここだと思ったところに何回も行くのがよいと思いますか。
岡垣さん

岡垣さん

やはり、まずは下見をして、ここだというところを決めておいたほうがより良いと思います。農林水産省の場合であれば、県外に異動することになるので、そのような生活スタイル(異動のある暮らし)が本当に自分に合うかどうかということを想像して考えてみてもいいのではないかと思います。
萬家さん

萬家さん

私も先ほどのお二人のように、給与の安定性や週休2日という点を判断材料にしました。私のイメージですが、休みが取りやすいのかなという思いがあって、就活の時はホームページなどでいろいろ調べました。実際に就職してみて思うのは、民間も含めてインターンシップなどに参加して、実際に職場を実体験したほうがイメージはつかみやすいのかなと思います。
川原さん

川原さん

就職先を選ぶうえで、給与はとても大切なポイントです。給与を見るときは、額面だけでなく、実際に手元に残るお金(手取り)に注目することが大切です。税金や社会保険料が思ったよりも引かれます。
また、福利厚生や実際の手取りは、ホームページだけでは分かりにくいため、インターンシップなどを活用し、実際に働く人の話を聞いてみましょう。
事前に具体的にイメージできていると、採用後のギャップが少なくなり、長く安定して働き続けやすくなると思います。
仕事内容・やりがいについて

農政局では,どのような仕事をするのですか?また,コンサルタント会社や建設会社の仕事との違いを教えてください

栗木さん

栗木さん

まず、農政局についてですが、農政局採用(一般職と言います)の人は局管内が管轄になります。例えば、中国四国農政局だと中国地方と四国地方、九州農政局だと九州地方というように各農政局で管轄分けされています。その局の中でも、事業所や調査管理事務所などがあり、私は宍道湖西岸事業所、岡垣さんは南周防事業所というように、さらに枝分かれしています。
ピラミッドで考えると、農林水産省(本省)が一番上で農政局が二番目にきて、出先の事業所が三番目に来るイメージです。事業所は、いわゆる組織の実働部隊で、実際に現場をもっています。
事業所は工事業務の発注、現場とマンツーマンで仕事を進めており、農政局は発注内容のチェック(確認)、県の事業の把握や補助をしています。

民間企業さんと違って図面をバリバリ描いたりとか、この設計をガチガチにやるみたいな、構造力学だったりとかをフルに使ってやるというわけではありません。民間企業さんから提出された工事発注用の図面や設計書が、規定に沿っているかをチェックします。例えば、このコンクリート構造物を作るときはこれぐらい掘らないといけませんなどといった規定がたくさんあるので、それにちゃんと則っているか、今まで計画していた通りにできているか、といったことをチェックします。部署によっては現地に出て、崩れた田んぼの法面の簡単な補修を行ったり、穴があいて水が溢れた箇所に土のうを積んだりすることもあります。
岡垣さん

岡垣さん

そうですね。現場の事業所勤務だと、現地作業をすることがあります。ただし、法面が崩れたときは、専門業者に発注して直すということも結構あって、そういう工事は、区画整理や暗渠排水とは別に、整備工事や復旧工事のような工事を発注します。区画整理工事を実施しても、工事後に大雨や地下水の影響で土が緩くなって崩れるということがあって、区画整理工事の数年後に崩れたりすることもあります。
萬家さん

萬家さん

民間企業、例えば、コンサルタント会社は水路の設計やダムの設計をメインに行いますが、農林水産省は食料自給率などの食に関すること全般にわたり幅広いことができると思います。交付金や農家さんがより良く農業を頑張ろうという気持ちになっていただけるような制度を作るなどの業務もできます。
岡垣さん

岡垣さん

工事現場でバックホウを使ったり、ダンプカーで土を運んだり、コンクリートを打ったりする仕事は、建設会社が行います。
建設会社には、現場で働く人と現場監督がそれぞれいて、工事において特に重要な役割を担う現場監督さんは、工事に必要な資材を調達したり、作業に必要な人を集めたり、各種重機を運転できる資格を持っている人が何人必要だとか、工事を決められた期間内に終わらせるために、この月のこの週はこの作業をするというような段取りを決めたりします。
一方で、発注者は、工事を見て、工事が安全に行われているか、進捗に遅れがないかということを現場で確認したり、現場でトラブルが発生した場合に業者さんと相談して対応を決めたりします。
川原さん

川原さん

公務員は、工事を発注し内容をチェックする立場であることが多く、工事内容を民間企業(ゼネコン、コンサル)の方に分かりやすく伝える役割を担います。自分で図面を描いたり計算をしたりすることは少ないですが、それを正しく確認するための専門的な知識は必要です。税金を使う仕事なので、内容が適切かをしっかりチェックし、関係者と協力しながら進めていきます。
そのため、
・実際に設計やものづくりがしたい人 → 民間企業
・工事全体を管理し、監督する立場で関わりたい人  → 公務員
が向いていると思います。

これまでに携わった具体的な業務について教えてください

栗木さん

栗木さん

現在、宍道湖西岸にある布崎排水機場の最後の整備工事を担当しています。排水機場には、一旦水を溜めてから宍道湖に排水するための「遊水池」と呼ばれる池のような施設があります。その遊水池の護岸工事や泥さらい、排水機場の中の舗装工事、転落防止のための安全柵の設置などの工事監督をやっています。
インタビュアー

インタビュアー

工事監督というのはずっと現場にいるのですか、あるいは、定期的に確認しに行くのですか。
栗木さん

栗木さん

基本的には事業所にいて、定期的に業者さんから工事の進捗状況の報告を受けたり、河川や農地の工事をするときに申請を出したりします。河川や農地の工事では権利関係の契約があるのですが、県管理の河川工事の場合、県との協議や申請を出すなどの仕事を行っています。また、工事の都度、出来上がったものを検査する業務もあり、規定通りかを私たち職員、監督員が現場に行って確認し、写真を撮って、報告書を作成します。写真は、工事監督員と一緒に撮り、適正に検査していることの証拠として用います。それから、現場の状況が少し変わることがあると、監督員や業者さんと調整したり、時には地元の方とも調整したりします。工事がスムーズに行えるように様々な調整を行っています。
岡垣さん

岡垣さん

僕も栗木さんと同じで工事監督の業務になります。現在、主として担当しているのが、暗渠排水工事と言って、水田の下にFOEASという暗渠管を入れる工事をしています。FOEASを整備することで、暗渠管から農地に水を入れて地下水位を上げたり、逆に、管から水を抜いて地下水位を下げたりすることができるようになります。つまり、FOEASは用水にも排水にも使えるという2つの機能を備えています。この機能により、今まではお米しか作れなかった田んぼでも、地下水位を下げることで野菜を作ることができるようになり、お米の収穫後に他の作物を育てることで農業生産性を向上させることも可能になります。僕的にかなり魅力的な工事だなと思っています。
僕が発注者としてどのようなことをするかという話になりますが、FOEASにはすでに設計・施工のマニュアルがあり、そのマニュアルに従って、発注者と施工業者で協力して工事を行います。施工業者さんに暗渠管の配置計画図と計算書を作成してもらい、それを見て発注者は、FOEASの基準に沿ってきちんと設計できているか、実際の現場条件を考慮すると本当はこうした方がいいのではないのか、ということをチェックします。また、工事後に間違っていたでは取り返しがつかないので、業者さんの計算書に誤入力がないか(数字や計算式に間違いはないか)も細かくチェックします。
萬家さん

萬家さん

現在は業務で使用するシステム関係の問合せ窓口を担当しています。問合せには、システムですぐに対応できるものもあれば、対応できないものもあります。すぐに対応できないような問合せは年に数回あります。そのような場合には、こういったことで代わりに対応できませんかということを依頼者の方に提案したり、その依頼者からの要望を聞いて、それをメンテナンス業者と調整したりという、調整業務をやっています。
川原さん

川原さん

私は、現在は研修の運営や管内の情報誌の編集を担当しています。イラスト屋などを活用して華やかで分かりやすい魅力的な内容づくりを行っています。
研修の動画化やアンケートのシステム化などで、研修の効率化や講師の負担軽減にも取り組んでいます。
また、農業土木分野との関わりのある業務でいうと、現場研修の企画などを通して職員が現場業務を円滑に進めるための効果的な学びを考え、関係者と連携しながら研修を進めています。

現在の一日の仕事の流れを教えてください

栗木さん

栗木さん

基本的な勤務時間は、8時半から17時15分になります。
朝出勤したらまずメールを確認します。業者さんから何か連絡が入っていたり、農政局の設計課からいろいろな依頼が来たりします。メール確認の後は、仕事の締切りや緊急度に合わせて、1日の中で優先順位を決めて作業を行います。また、打合せや会議があれば、その資料や会議室の準備も行います。残業については、ほぼない時期もあれば、残業する時期もあります。ただし、残業といっても、最初はわからないことが多いので、手間取って時間がかかっているという側面もあります。
岡垣さん

岡垣さん

工事担当は、今(12月)はそれほど書類を作ることがないです。忙しい時期に関して言うと、年度初めと年度末が忙しくなります。
年度始めの4月頃や5月頃には、工事を一斉に何件も出すのですが、その時は契約に必要な資料や積算書を作る作業があり、残業することがあります。また、年度末の2月や3月頃は、年度初めとは反対に工事を終わらせる期間になるので、最後の工事金額の精査、変更箇所があれば何円変わったかなど、すべて一個一個精査します。さらに書類を作ることも多くあります。逆に、実際に現場で工事が動いている期間は、チェックが主な仕事なので、それほど忙しくありません。
8時30分出勤17時15分退勤と決まっていますが、今(12月)は現場に呼ばれることもあるので、その勤務時間内のスケジュールはしっかりと決まっていないです。デスクワークだけでなく、午前も午後も現場に出っぱなしの時もあります。大体、出勤後すぐはメール確認をすることが多いです。
疲れているときや特に急ぎでやる仕事がないときには、残業をせずに帰っています。反対に急ぎでやらないといけない仕事がある場合は残業をするなど、柔軟に働けています。
川原さん

川原さん

中国四国農政局は基本勤務時間(8:30~17:15)が中心ですが、育児制度やフレックス制度により、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。新幹線通勤や時差出勤などにも対応しており、県をまたぐ広域で通勤される職場が多い国ならではの柔軟な通勤や働き方を選択することができます。
私個人の1日の勤務スタイルは、8時半に出勤して、まずメールをチェックし、9時くらいから研修運営を行います。お昼は12時から13時までの1時間で、自席でお弁当を食べたりしています。午後は、自席で資料作成をしたり、関係機関と打合せをしながら、17時15分まで業務をするという流れです。
残業は平均1時間ぐらいです。残業しない日もあります。まず、現在配属になっている土地改良技術事務所は突発的な業務が少なく、スケジュール管理がしやすい職場です。残業も比較的少なめで、働きやすい環境です。
萬家さん

萬家さん

私のスケジュールもほとんど同じ感じです。一日、資料作りをします。国家公務員は3年に1回は必ず担当者が交代になるので、後任の方がシステムにあまり詳しくなくても対応できるようにしないといけないので、資料などを代々更新していくという形になります。システムは定期的に改修が行われますが、操作方法が変わったりすることがあるので、その度に変えていくという形です。
あとは、週1で1時間くらいシステムのメンテナンス業者と打合せをしたりします。他の時間はメールのチェックや、最近はチャットアプリで問合せが来たりするので、それを随時チェックしながら過ごしています。

職場で働いていて良かったところや,自分に合っていると感じるところを教えてください

栗木さん

栗木さん

国営事業というものは、国が主体で行う工事業務ですが、それは何億とか十何億円とかかかる工事を発注して管理して、きちんと終わらせられるように受注者さんと調整しながら進めていきます。それに携われるすごく貴重な経験をさせていただいているなと思っています。また、農地整備では、農地とはそもそも地域と密着している生活の一部のようなものなので、農地整備と合わせて排水をよくすることで、さきほど暗渠排水の話も出ましたが、水が溢れにくくなって暮らしやすくなったり、この事業で人が暮らしやすくなる手助けになっているのだなということを思うと感慨深いなと、今年、実際の工事を担当してみて感じました。
岡垣さん

岡垣さん

僕は、現場に出て働くという点は自分に合っているなと思っています。室内でじっとして午前も午後もずっとパソコンと向き合って仕事をするみたいなスタイルは、自分には合っていないと感じています。今はちょっと現場に出ることでリフレッシュできて、その後の時間で内業してみたいな働き方で、自分に合っている働き方ができているなというのを感じます。採用された1年目の時は、農政局のオフィス内にいたので、よりそのように感じるのかもしれません。
また、農業土木分野で実際に現場に出て働くとなると、田んぼはもちろんのこと、山や海などの自然が近くにある環境で働くことになるかと思います。僕自身、そういった暮らしは初めてだったのですが、のんびり生活ができています。そこもいいなと感じています。
萬家さん

萬家さん

自分のペースで今日は何をやるのかということを決められて、ある程度なら定時に帰れるという点が、私には合っていると思っています。メリハリのある仕事ができていて、今の職場の雰囲気も合っていると思っています。
川原さん

川原さん

国家公務員の仕事は幅広い(現場業務から広報業務など)業務に携われ、自分のやりたいことに挑戦できるなど、貴重な経験ができました。
また、職員が多く、同期が全国にいるところもメリットだと思います。
同期が全国にいるため、他の地域のやり方を知ることができ、視野を広げられたと思います。さらに、勤務地が変わることで行動範囲や考え方も大きく広がり、成長を実感できる環境だと感じています。

技術士の取得状況が分かれば教えてください。

川原さん

川原さん

資格取得率は民間企業と比べると高くはなく、技術士補は約3割、技術士は1割以下にとどまっています。その背景には、民間企業のような組織的な勉強会が少ないことも影響していると考えられます。
一方で、本人の意欲があれば資格取得は十分可能で、技術士や土木施工管理技士を取得している職員もいます。これらの資格は、工事監督時の理解や判断力の向上にもつながるため、自己研鑽の一環として資格取得に積極的に取り組む若手職員は多くいます。

取得しようと思っている資格や勉強されていることなどありますか?

岡垣さん

岡垣さん

1級土木施工管理技士を取りたいと考えています。資格の取得に際して、現場経験が必要ですが、やはり建設会社さんの中で、工事現場を仕切っている現場監督さんは、大体みなさん1級を持っている方が多いです。そういった方とコミュニケーションを取る上では、自分も取っておいた方が適切に工事監督をできると感じています。
また、土地改良換地士も取りたいと考えています。圃場整備事業の場合、換地といって、土地を交換していく手続きについても考えていかないといけないのですが、その換地の手続きに対して、工事担当は知識が少ないのが現状です。必須ではないのですが、やはり知っておいた方が工事業務をしやすいと感じます。実際、換地の仕事を中心に進めていくのは、用地課という工事担当課とは別の担当の方と、それに加えて、県職員の関係部署の方になるのですが、今はその方々に頼りっきりな状態になっていると感じています。
栗木さん

栗木さん

総合職の人だとTOEICなどを取ろうと、英語を習いに行っている人もいます。
(未来)キャリアパス・展望について

この先どのようなキャリア,人生設計を描いていますか?

栗木さん

栗木さん

今はまだあまり深く考えていないです。私はこの3年間全然違う仕事をしてきました。1年目は補助事業の補助金担当、2年目は調査設計業務担当で、工事ではなくて業務の管理や予算の関係を担当していて、3年目は施設機械工事で、除塵機や排水に関わる機械を担当しました。岡垣さんがやっている圃場整備には携わっていません。自分がしたい仕事があれば、希望を出すと異動させてもらえたりするのですが、今のところどれも中途半端にかじってきている状態なので、どれがいいか悩んでいるところです。現場には出たいなという気持ちはあるので、どちらか(圃場整備か施設機械か)を選んでいきたいと考えています。
また、趣味の活動も両立してやっていけたらなと考えています。仕事に全力というよりは、私は趣味の方も大事にしたいと考えています。
岡垣さん

岡垣さん

仕事のほうは、勤務年数によって7、8年経ったら係長になるとか、その後は課長に上がっていくというような役職の昇格があります。ですが、今は特段役職に対する関心はありません。僕は今、工事担当をしていますが、萬家さんや川原さんは工事とはまた違う仕事をされています。工事担当以外に設計担当もあれば、予算管理担当もあって、そういった様々な仕事に従事していく中で幅広く知識と経験を身につけていき、どんな仕事でも柔軟に対応できるような人材になりたいなと考えています。
ただ、仕事が全てではなく、趣味にもしっかり力を入れていきたいなと思っています。僕はキャンプがとても好きなアウトドア派なので、様々な場所を異動で転々とする中で、たくさんの自然を見て回り、休日の外出を楽しみたいなという思いもあります。
萬家さん

萬家さん

今担当しているシステムは、機械自体がこの建物の中に置いてありますが、今後クラウド化してサーバー管理を完全に外部委託にすると、一通り今のシステム担当としてのやるべきことは一段落するので、また別の分野の業務をやっていきたいなと思っています。システム担当になる前には、交付金関係をやっていて、その関係の業務もいいなと思うし、現場に出てもいいなという、今のところはそんな感じで考えています。
川原さん

川原さん

私は、人生一回きりなので、さまざまなことに挑戦し、知らないことを少しでも減らしていきたいと考えています。知らないことが多いと一歩を踏み出しにくくなると感じているため、いろいろなことに挑戦できる職場に就職できてよかったと思っています。
地元を離れたことで、改めて愛媛(地元)の魅力を実感し、将来的には愛媛に携わる仕事ができればと考えています。さらに、結婚や出産後も職場復帰し、活躍している職員の方も大勢いるため、とても心強いです。自分自身も将来、ライフイベントを迎えても仕事を続けていきたいと思っています。
萬家さん

萬家さん

キャリアでいうと、国の職員が県とか市町に出向するという形もあったりするので、もちろん逆もあるのですが。いろいろなキャリアが積めると思います。
川原さん

川原さん

国家公務員は、他省庁や県・市町村への出向などを通じて、多様なキャリアを経験できる点が魅力だと感じています。人事交流の機会があれば、ぜひ他の職場も経験してみたいと考えています。
実際に働くことで、それぞれの違いや人間関係の大切さを学びながら、視野を広げ、さまざまなことに積極的に挑戦していきたいと考えています。
萬家さん

萬家さん

農林水産省から環境省に行ったりなど、他省庁に出向することもできるし、海外に行くこともできますね。
川原さん

川原さん

国家公務員は海外勤務を経験する機会もあり、日本国内にとどまらず、自身の成長につながる貴重な経験を得られる点も魅力の一つです。

高校生や大学生、就活生などに伝えたいことや中国四国農政局のアピールをお願いします。

栗木さん

栗木さん

おそらく、就職前にいろいろ情報を集めていても、就職してから自分が思っていたような仕事とは違うなと感じることが絶対にあると思います。最近は職員の数も少なくなってきていて、若手を大事にする傾向が強く、周囲のサポートが強力です。分からない時はもう分かりません、教えてください、と言うと教えてくれる人がほとんどです。困っていると、どうしたのと聞いてくれる人も多いです。なので、周りと比べて、全然仕事覚えられないなとか、手間取ってミスが多いなと落ち込むこともあるかもしれないですが、自分のペースで進んでいくつもりで、国家公務員という名前は少し大層なのですが、気楽に構えて就職してほしいと思います。
岡垣さん

岡垣さん

おそらく、高校生の方々も普段勉強している中で、「農家さんの高齢化が進んでいる」とか、「高齢農家さんはどんどん農業を辞めていくのに、若手の新規就農が少ないから、そもそもの農業人口も減少している」ということは理解があると思います。そういった中でも、何とかして、おいしくて安心して食べられる国産の野菜やお米を、これからもしっかりと生産していかないといけないという思いが農林水産省としてあり、そのために、農林水産省職員がそれぞれの専門分野で働いています。もし日本の今の高齢化や農業人口が減っているという問題に対して、自分も日本の農業のために働きたいという思いがあれば、是非一緒に働きたいなと思っています。
川原さん

川原さん

このホームページをご覧いただいている方の多くは、現在、大学選びの段階にあるのではないかと思います。大学選びの時点から将来の就職先を意識して進路を考えることは、非常に大切なことだと思います。私自身、高校生のときは大学のことしか考えていなかったため、将来を見据えて進路選択をしている皆さんは、とても意識の高い学生だと思います。
数ある進路の中で、農林水産省を就職先の選択肢の一つとして、私たちの職場を少しでも意識していただければ嬉しく思います。
農林水産省は、「食」という私たちの生活に欠かせない分野に携わることができる国の機関です。「食」は今後も必要とされ続ける重要な分野であり、食料自給率の向上などに関心のある方にとって、大きなやりがいを感じられる仕事だと思います。
また、直接的に何かを生み出す仕事だけでなく、それを支える制度づくりや環境整備にも関わることができる点も魅力の一つです。ぜひ将来の選択肢の一つとして、農林水産省や中国四国農政局に興味を持っていただければ幸いです。
萬家さん

萬家さん

高校生の時は、自分のやりたいことが決まっている人もいれば、まだ全然決まっていない人もいたりするし、そもそも大学に行くかどうかを迷っている人もいると思います。高校を卒業してから直接、農林水産省に入っていただいても全然良いとは思うのですが、大学生のいいところは、授業の中でいろいろな人と関われるというのが一番メリットなのかなと思います。高校生だとやはり、ある地域での限られたところの関わりがメインになると思いますが、大学だと大学の先生も外部の民間の先生が来られたりもするし、それこそ川原さんや私が大学生の時は、コンサルタント会社のOBさんが、農業機械はこういったものを使うんだよといって工事現場での話をしてくれたりとか、測量会社の測量士の方が講師として話をしてくれたり、就職するにあたってインターンシップにも行けたりするので、そういったことを大学の時にたくさん体験してほしいなと思います。いろいろな体験をしてもらった上で、農林水産省も一つの選択肢として考えてもらえたら嬉しいです。