食料・資源・環境問題を考える 目次
本書は『食糧・資源・環境問題へのアプローチ』(1999年)の続編である。愛媛大学農学部・国際農業研究室のメンバーがそれぞれの視点から、食料・資源・環境にまつわる諸問題群に対して、具体的事例から問題解決の糸口を探ろうとした意欲作である。
第1部では、「食料・農業問題を考える」と題して、まず、日本の農山村・中山間地域の疲弊問題・過疎問題について考える。また、伝統的捕鯨地域を事例として漁村の疲弊問題についても取り上げる。
同時に、世界の食料需給に大きな影響を及ぼす中国・インドを取り上げ、WTO体制下の中国農業の動向と、食料配給制度(PDS)のあり方を探る。
第2部では、「資源・環境問題を考える」と題して、まず四国宇摩地方の製紙業と愛媛県松前町の家庭ゴミの軽量化とリサイクルに対する取り組みを事例として、日本の資源・環境問題にアプローチする。次に水俣病訴訟を事例として、環境問題解決における法制度の意義と限界について考える。最後に捕鯨問題を取り上げ、国際的なルールや枠組みというものが、いかに弱肉強食な考えと仕組みをもっているのかについて考える。