Excel2003のデータベース機能 第2回(12月18日) Part 1

エクセルでは,複数の属性を持つデータ群をひとつのレコードとみなして,ひとまとまりにして扱うことができます。このようなエクセルのデータベース機能について学習します。
. . エクセルのデータベース機能 -レコードの並べ替え-
1. エクセルを起動し,このような表を作成してください。
2. この表はなんでしょうか?私たちから見ると,これが名簿だということがひと目で分かりますが,コンピュータにとってはただの文字の羅列です。でも,エクセルは賢いんです。上手く操作すると,1行をひとまとまりのデータ(レコードとよびます)としてまとめて扱うことができます。
3. たとえば,年齢の低い順に並び替えてみましょう。まず,セルA1〜D6のどこかのセルを選択しておいて,メニューバーの[データ]−[並べ替え]を選択します。
4. 【並べ替え】画面で,[データ範囲の先頭行]を"タイトル行"として,[最優先されるキー]に"年齢",並び順は"昇順"(小から大に向かう)を選んで,[OK]を押します。年齢が若い順に並べ替わって表示されます。
5. 並べ替え前と比較したいときには,メニューの[元に戻す]ボタンを使ってください。
6. この他にも「フリガナ」などでも並び替え可能です。さらに,エクセルは漢字入力時の"フリガナ"を記憶しているので,意外にも「名前」でも並び替えできます。いろいろ試してみてください。
  
実用的なデータの利用 
実用データを使って,エクセルのデータベース機能の便利さを体験します。
準備 -データのダウンロード-
演習に使用するデータ(ファイル名は「JC_Ranks_2000.xls」)を各自のハードディスク領域にダウンロードして保存します。
1. 右のアイコン()上で右クリックし,「対象をファイルに保存」を選択します。[名前をつけて保存]画面で各自のハードディスク領域(H:ドライブ)に保存してください。
JC_Ranks_2000.xls
2. ダウンロードが終了した旨のメッセージが表示されるので[閉じる]を押してください。
3. 各自のハードディスク領域に保存された「JC_Ranks_2000.xls」をダブルクリックし,エクセルで開いてください。5685行目までデータが入っていることを確認してください。
 
データの説明 -JC_Ranks_2000.xlsは何のデータ?-
1. この一覧は,2000年のISI(権威ある学術雑誌をとりまとめる組織)に登録されている学術雑誌の一覧のサンプルです。ここに出ている雑誌は,基本的にどこの国にいても閲覧できるレベルの高いものです。
2. 一覧の項目の中で,最近注目されているのが「Impact Factor」です。インパクトファクターとは,それぞれの雑誌がいかに学会に対して影響をもちえたかを引用という視点から数値として算出した物です。
3. インパクトファクターの利用の仕方については,肯定的なものもあれば否定的なものもありますが,「この値が高い雑誌は比較的多くの人に読まれている」というのはウソじゃないと思います。
4. 少し詳しい説明を見たい人はこちらを↓
http://www.nacos.com/nakanishi/impactfactor.html
 
データのならびかえ 
1. Inpact factorの高い順にデータを並び替えてみてください。有名な科学誌の「Nature」,「Cell」,「Science」はそれぞれ何番目に出てきているでしょうか。確認してみてください。
 
少し進んだデータベース機能 -データの抽出-
皆さんの多くは,植物に関係した論文を読むことになると思います(全く植物を扱わないという人もいるかと思いますが)。ということで,植物に関係しそうな論文を抽出してみましょう。
単一項目の抽出
1. メニューから「データ」-「フィルタ」-「オートフィルタ」を選択します。すると,データのタイトル行にこのようなマークが出てきます。
2. ボタンを押すとリストが表示されます。リストからひとつを選択すると,そのデータのみが抽出されます。
3. 抽出を解除して全てのデータを表示するには,メニューの「データ」-「フィルタ」-「すべて表示」を選択します。
   
「トップ○○」の抽出
1. リストから「(トップテン)」を選んでください。
2. 【トップテンオートフィルタ】画面が表示されるので,この画面への入力値をいろいろと変えて抽出されるデータを確認してください。
3. “2000 Total cites(2000年に合計何回他の論文で引用されたか)”の多いトップ10雑誌をピックアップしてください。
  
特定の文字列を含むレコードの抽出 -雑誌名-
1. H列1行目の「雑誌名」のリストから「(オプション)」を選んでください。
2. 【オートフィルタオプション】画面が表示されるので,[雑誌名]に「plant」と入力し,条件選択欄には「を含む」を選びます。
3. [OK]を押すと,雑誌名に「plant」を含んでいる雑誌だけが抽出されます。
   
  
  
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Last update 2006/12/18

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