Access2000によるデータベース入門 第4回(2月7日) Part 1

リレーショナルデータベースの作成とリレーションシップの設定,リレーションシップを持つ複数のテーブルを利用した選択クエリ
. . リレーショナルデータベースの作成 -プレゼント(お歳暮など)テーブルを追加する-
1. [オブジェクト]で[テーブル]を選択し,[新規作成]を押します。【テーブルの新規作成】で[デザインビュー]を選択し,[OK]を押します。【テーブル1:テーブル】画面が立ち上がります。
2. 下の仕様にしたがって[プレゼントテーブル]を作成してください
フィールド名 データ型 フィールドサイズ(その他)
ID オートナンバー型 主キー
年月日 日付/時刻型 プレゼントした日付を記録
相手 数値型 住所録のIDを入力する
物品 テキスト型 50文字(物品名称や説明)
金額 通貨型 金額を入力
 
3. [プレゼントテーブル]という名前で保存してください。
4. フィールドのリンクを設定します。メニューの[ツール]−[リレーションシップ]を選び,リレーションシップウィンドウを表示します。
5. [テーブルの表示]ウィンドウで,[住所録テーブル]と[プレゼントテーブル]を選び,それぞれ[追加]を押し,リレーションシップウィンドウ内に表示させます
6. [住所録テーブル]の[ID]フィールドを選択し,[住所録テーブル]の[ID]上から[プレゼントテーブル]の[相手]フィールドまでドラッグします。すると,「リレーションシップ」設定画面が表示されます。
7. [参照整合性]チェックボックスをチェックし,[作成]を押します。
8. 1対多(1対∞)のリレーションシップが設定されました。リレーションシップ画面を閉じてください。
9. [住所録テーブル]をデータシートビューで開きます。[ID]フィールドの前に"+"ボタンが追加されていることを確認してください。
10. "+"ボタンを押して,リレーションを設定した[プレゼントテーブル]を表示し,各フィールドにデータを入力してください。入力が終わったら[住所録テーブル]を閉じます。
11. [プレゼントテーブル]をデータシートビューで開き,先ほど入力したデータが入力されていることを確認する。ただし,[相手]フィールドには[住所録テーブル]の[ID]フィールドの値が設定されていることに注意する。
※[プレゼントテーブル]の[相手]フィールドに,それぞれ名前を入力してしまうと,入力間違いや苗字と名前の間にスペースを入れたり入れなかったりで別の人物と認識されてしまうといったミスが生じる可能性がある。テーブルをリンクさせ,[ID]の値を自動設定させることで,このようなミスを防ぐことができる。
 
複数のテーブルを利用した選択クエリ -リレーショナルデータベースの利用-
[プレゼントテーブル]の[相手]フィールドには[住所録テーブル]の[ID]が入力されているだけで,本当の名前の情報を持っていません。つまり,[プレゼントテーブル]のデータだけでは,プレゼントした相手の名前を表示できるレポートを作成できません。そこで,[プレゼントテーブル]のデータに[住所録テーブル]の「名前」を追加して表示するクエリを作成します。
1. [オブジェクト]で[クエリ]を選択し,[新規作成]を押します。【クエリの新規作成】で[デザインビュー]を選択し[OK]を押します。 
2. [テーブルの表示]画面で[テーブル]タブを選択し,[住所録テーブル]を選択して[追加]を押します。次に,[プレゼントテーブル]を選択して[追加]を押します。デザインビュー内に[住所録テーブル]と[プレゼントテーブル]が表示されている(リレーションシップも同時に表示されている)のを確認して,[テーブルの表示]画面を閉じます。
3. クエリの第1フィールドに[プレゼントテーブル]の[年月日]を,第2フィールドに[住所録テーブル]の[名前]を,第3フィールドに[プレゼントテーブル]の[物品]を,第4フィールドに[プレゼントテーブル]の[金額]を設定します(設定後画面はこちら)。
4. メニューの[表示]−[データシートビュー]で,データシートビューを表示します。
5. [プレゼントテーブル]の[相手]フィールドの数値に対応した[名前]が,[住所録テーブル]から引用されていることを確認してください。
※クエリを使うことで,リレーションシップを持つ複数のテーブルから必要なデータを選んで抽出し,新しいデータ群を作ることができます。このようにして作成されたクエリは,フォームやレポートのデータソースとして使用できます。
 
 
 
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 Last update 2005/2/7

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