私の研究課題

                                                大隈満

 日本の農業の担い手をどうしていくのかが私の現在の大きな課題です。これから暫くの間は、みんなが支えあっていかなければならない時代だと考えていますので、そのための組織体制づくりについて、愛媛県等の実態を踏まえながら考えていきたいと思っています。しかし、高齢化により集団的営農を進めることができない地域も急速に増加すると予想されますから、そのような地域においてどうするのかも、個別大規模経営のあり方等も踏まえ、今後の課題として研究していきたいと考えています。

 また、地域政策については、農業を基点に置きながら、それだけにとらわれない広い視野から考えていくことが必要だと思っています。夕焼けで地域おこしをした双海町、漫画や美術で広域連携した地域おこしをしている高知県土佐くろしお鉄道沿線、文学で地域おこしを考えている松山市等の動きも見つめ、そこから出来るだけ参考になるものを貪欲に吸収していきたいと考えています。

関係文献:
1)「戦後農政における「地域農政」の位置づけ」
  (岸康彦編「農林漁業政策の新方向」所収)
2)「集団的営農論の系譜と課題」
  (西頭徳三他編「改訂21世紀の資源・環境問題と農林漁業」所収)
3)「文学的想像力による地域創成―地域おこしとしての大江健三郎」
  (大隈満・鈴木健司編「大江健三郎研究」所収)


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