研究室のスタッフと具体的研究内容

教官紹介

教授 細 川 隆 雄


研究内容概要

国際農業研究室は、世界の食糧・資源・環境問題を総合的・包括的に取り扱う。広範な問題群に切り込むための方法論はさまざまであるが、抽象概念から出発する演繹的なやり方ではなしに、具体的事例から一般的な見解を導き出す帰納的な方法を重視してゆきたい。

 研究のひとつの具体的成果として、研究室の院生を中心としたメンバーによって「食糧・資源・環境問題へのアプローチ」と題する本を出版したが(1999年、創成社)、その方法論はまさに具体的事例を取り上げての、広範な問題群に対する経済、社会、文化あるいは政治的側面からの総合的なアプローチであった。食糧を含めて、世界の資源・環境問題は今後どうなるのか。この問題を解くためには、地域あるいは国レベルの実態をまずは押さえる必要がある。同時に諸問題にかかわる諸理論を文献研究によって押さえる必要がある。

 以上の作業をふまえて、問題解決のために具体的にどうすればよいかということを考えていきたい。例えば、今後の世界の食糧問題を考える際には、巨大な人口をもった中国やインドの動向が重要なカギをもつと思われるが、これら2国の食糧需給動向の把握も重要な研究テーマとなる。もちろん、アメリカ、カナダ、EU等の食糧供給力がどうなるかという点も重要な研究テーマとなる。この意味では事例研究の必要性は無数にあるといえる。

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愛媛大学農学部国際農業研究室
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