研究概要
山内 聡
リグナンは植物に多く含まれている化合物で,抗酸化作用により植物の防御機構に関与していると考えられています.また,抗酸化作用以外にも微生物,植物や昆虫などの生長に影響を与えることが明らかにされてきています.しかし,どのような構造が生物活性に必要なのか?わからないことがたくさんあります.この疑問は,他の天然物にも当てはまり,この問いに答えるためにはいろいろな構造をもつ化合物を手に入れなければなりません.
そこで,いろいろな化合物を立体選択的に有機合成し,生物活性を評価しています.

西脇 寿
市販されている合成殺虫剤が標的とする受容体の構造をもとに, 新規構造の殺虫性化合物を設計,有機合成し,その活性を評価しています.その際に,昆虫体内での代謝分解経路を考慮して設計することを目指しています.また,合成殺虫剤だけでなく,自然界に存在する殺虫成分の生物農薬としての利用にも興味を持っています. 具体的には,微生物が生産する殺虫成分や昆虫が保有している殺虫成分を単離して,その構造解明,ならびに応用を目指した研究をすすめています. 殺虫成分以外にも,植物や微生物に影響をおよぼす天然物や色素の生合成にも興味をもっています.

横井 大洋
昆虫の脱皮・変態は,脱皮ホルモンおよび幼若ホルモンによって制御されています.これら昆虫ホルモンの作用を撹乱する化合物(アゴニスト・アンタゴニスト)は,哺乳動物に対する安全性の高い殺虫剤として利用することができます.私たちは,こうした化合物の化学構造と生物活性の関係(構造活性相関)を詳細に検討し,その作用メカニズムを原子レベル・エネルギーレベルで明らかにしようとしています.さらに,得られた知見を活かして新規構造を持つ化合物をコンピュータ上で探索(インシリコスクリーニング)し,殺虫剤として応用することを目指しています.

<<研究設備>>
エバポレーターなどの有機合成化学実験に必要な器具や機器はもちろんのこと,サーマルサイクラーなどの生化学的な実験に必要な機器も駆使して実験を進めています.また,農学部共通機器であるNMRやQ-TOF MS,医農公衆衛生学環の共通機器であるrecycleHPLCなども利用しています.さらに,色々な機器がそろっている愛媛大学学術支援センターでFAB-MSやNMR (500 MHz),RI実験室なども利用することができます.
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