研究内容

  地球上の生命を支え、持続的農業生産を行う基盤としての土壌について、

  次のことをテーマに研究を行っています

  ・土壌の化学性、物理性、生物性の評価・解析

  ・植物養分の吸収・動態の解析

  ・未利用有機物資源・無機物資源の利用技術開発

  ・農業生態系の元素動態解析

  ・環境負荷物質の抑制技術開発

  ・土壌生物の生態系解析

  ・地域資源や有用生物資源を活用した土壌管理技術の開発

  ・作物の収量・品質との関係解明とその他の持続的土壌管理技術の開発

  ・食農教育に関する基礎および応用科学的な学問の教育と研究

 

  現在行っている主な研究について

  畑および水田転換畑おいて、不耕起処理や緑肥利用の組み合わせが土壌の理化学性やダイズの生育・収量に
  及ぼす影響を調査しています。また、温室効果ガスであるN2O、CH4、CO2発生量についても経時的に
  調査をしています。

  長期的に有機栽培を継続している水田においても、不耕起処理や緑肥利用が水稲の生育・収量、雑草発生、
  温室効果ガス発生に及ぼす影響を調査しています。水田から発生するメタン発生量のうち、施用した
  緑肥由来炭素の寄与がどれくらいあるかについても調査解析しています。

  イヨカン園土壌における製鋼スラグ肥料の施用が土壌の化学性や、イヨカンの収量や品質に及ぼす影響に
  ついても調査分析を行っています

  上記の研究を通して、環境への負荷を軽減するだけでなく、高収量と省資材・省力化を両立する栽培管理
  システムを確立したいと考えています。