第21回 SPring-8夏の学校

2021年7月11日~7月14日にかけて開催された第21回 SPring-8夏の学校に、当研究室から福原くんと吉原くんが参加してきました。
タンパク質のX線結晶構造解析には不可欠である放射光の発生原理、X線検出の仕組み等を、講義・実習を通して学びました。講義内容は物理学に偏っていて、高校・大学で物理を履修してこなかった者としてはついていけるか不安でしたがなんとか乗り越えることができました。どれだけの知識を身につけることができたかは分かりませんが、参加した意味は大いにあったと思います。特に、我々の専門とするタンパク質結晶構造解析の実習では、普段行っているやり方とは異なる解析手順を知ることができました。理解が深まりました。
世界最先端の施設で手厚い講義・実習を受けることができたという経験と今回学んだことを、今後の研究と後輩の指導に存分に活かしたいですね。
また、他大学の学生さんとも感染対策を講じながら交流することができ、有意義な4日間になったことと思います。

 

以下、写真を交えてご紹介します。

SPring-8正門の看板(左)と、中央管理棟前のオブジェ(右) オブジェの意味は分かりません。

SACLAの加速器(左)と、SACLA実験棟(右の方のガラス張りの建物)を指す福原くん(右)。

アンジュレータと呼ばれる、強力なX線を得るための挿入光源(左)と、いつも自動測定で使用しているBL45XUハッチ内の様子(右)。おそらく緑色のマシーンで測定サンプルを入れ替えるのだと思います。

BL実習でお世話になったBL37XU実験ハッチ概観(左)。扉に引かれている青色の線はこのビームラインが共用であることを示しています。BL37XUはこの他に2つのハッチがあります。BL37XUハッチ内の様子(右)。X線を当てて得られた測定サンプルの像が真ん中の管を通って検出器に映し出されます。

ビームライン実習で講師の先生に指示を受ける福原くん(左)、実際にウシインスリン結晶にX線を当てて得られた回折像(右)。氷による反射(アイスリング)が出ています。欲しいのはタンパク質結晶の反射なので、この結晶のデータはあとで取り直しました。

せっかくなので正門前の看板で記念撮影。まぶしかったです。

野生(?)の鹿がいました(左)。群れで行動しているものもいました。敷地内フンだらけでした。ミヤマクワガタが宿舎の廊下に落ちていました(右)。頭部の特徴的な構造は挟む力を強めるためらしく、挟まれると激痛なようです。

朝食300円(左)。以前は400円位でご飯盛り放題だったのですが。。。ゆでたまごを潰してマヨネーズと和えてたまごサンドにして食べていました。トースターもありました。「君の逃げる方向そっちじゃないと思うよ」by 福原(右)。

コロナ禍にもかかわらずこのような有意義な勉強会を開催してくださった、JASRIをはじめとする各方面の皆様に厚く御礼申し上げます。

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