紙産業を持続的に発展させる人材育成をめざす
この「バイオマス資源学コース」は、四国の紙産業界が養成すべき人物像を愛媛大学に提案して創設されたユニークなものです。
産業界のニーズに正面から応えた大学院修士課程創設は珍しく、他の産業界の人材育成モデルとしても注目されています。
愛媛大学は四国内の大学と連携して、紙産業の研究者を「バイオマス資源学コース」に集約するほか、
四国外の大学や民間企業とも協力して教育します。
四国ではすでに平成17年度から愛媛県紙パルプ工業会が「製造中核人材育成事業」で採択され、
紙産業分野における人材育成が行われていますが、こちらはあくまで現場の技術者向けにわかりやすさを第一とした講義内容になっています。
これに対して、今回の「バイオマス資源学コース」は学部卒業後の大学院生ならびに企業等の社会人を対象として、
専門職型大学院としての位置付けで、将来、紙産業界に幹部候補生として就業することを想定した科目設定になっています。
受講生には高度な紙産業技術を習得するだけでなく、
新商品の開発から新規市場の開拓までマーケティングやマネージメント力も習得するようなプログラム構成となっています。
今後の紙産業界全体の発展を担う「技術と経営のマネージャー」の育成を目標としています。
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