研究内容
持続可能な栽培技術の開発
食品リサイクル堆肥,竹製の資材,バイオスティミュラントなど,環境負荷を軽減する持続可能な農業生産技術の開発に取り組んでいます.この画像は食品リサイクル堆肥の製造過程の様子です.
野生植物の園芸利用と保全
シコクカッコソウは愛媛県を中心に四国にのみ分布する固有種で,花の色や形に変異が多く,園芸的価値の高い野生植物です.左下方は野生個体の花の色ですが、これらとは異なる花色素を持つ、上方に示した橙色に近い花色変異系統を交配して育成して,優良系統を育成・供給することで自生地からの採取が減ることを目指しています.また,日本サクラソウの花色変異幅の拡大にも取り組んでいます.
果菜類における生理障害発生機構の解明
トマトの黄変果やパプリカの尻腐れ症の誘導要因や抑制方法の検討などに取り組んでいる.
植物組織培養による増殖法の開発
シコクカッコソウの他,いくつかの植物の組織培養による繁殖を行っています.最近では,桃色花のハエマンサスやヒガンバナなど,繁殖効率が低いものなどを中心に,希少植物などを含めて,おもに植物体に傷害を与えない,花の利用などによる増殖方法の確立を目指しています.
園芸の療法的・福祉的・社会的活用
農業生産だけではなく,園芸の療法的・福祉的利用や,景観を構成する植物の生理生態について研究しています.画像は,超薄層基盤花壇を活用した福祉施設利用者のQOL(Quality of Life)向上を目指した実証実験の様子です.
地域の生物資源を地域の人と一緒に活用する
伊方町との連携で,旅をする蝶として知られるアサギマダラの訪花を増やし,観光資源として活用することで,地域を活性化しようとする取り組みです.誘引効果が高いとされるフジバカマや、近縁の自生種などを活用した植栽地の整備に取り組み,秋のシーズンにはアサギマダラを目的に多くの人が訪れるようになっています。また,初夏に誘引するためにスナビキソウの増殖と植栽にも取り組んでいます.